モンマルトル・サクレ・クール聖堂にほど近い、Rue des Saules (ソール通り)とRue Saint Vincent (サン・ヴァンソン通り)に囲まれて広がるブドウ畑があります。そこで収穫されるのが、知る人ぞ知るパリ産ワイン、Le Clos Montmartre(ル・クロ・モンマルトル)と呼ばれるワインです。
約1550m2のこのブドウ畑は現在パリ市が所有し、維持管理はパリ18区とComite des Fetes et d’action Sociale de Monmartreという団体が共同で行っています。 1932年から栽培がおこなわれており、ブドウの品種はガメイ70%、ピノ・ノワール25%など。年間生産量はおよそ500リットル、そしてそこからできるワインは年間わずか1000本! 入手困難な希少価値のワインといえるでしょう。
毎年10月第2週目にはFetes des vendages de Montmartre(モンマルトル ワイン収穫祭)が5日間にわたって開催されます。この収穫祭は、モンマルトルの町全体が盛り上がる一大イベントです。中世の衣装を着た地元の人々の行進に、サクレ・クール聖堂の近くで打ちあげられる花火を楽しみ、さらに普段は予約をしないと見学できないブドウ畑も無料で見ることができます。もちろん、試飲も可能で、またル・クロ・モンマルトルをはじめとするワインのチャリティーオークションが行われます。
情報提供:フランス観光局 Photo: (c)Fete des Vendanges des Montmartre、vin-en-bouteille.com
中世の要塞でこれほど大きなものはヨーロッパのどこにもありません。13世紀にドイツ騎士修道会がここを本拠地とするために城の建築を始めた後、やがてマルボルクは広大な修道会国家の首都となり、城は次の世紀に、立派な「大食堂(Wielki Refektarz)」と「総長宮殿(Pałac Wielkiego Mistrza)」を設けるために大幅に増築されました。