◆ポーランド・マルボルク、世界遺産『ドイツ騎士団の城、マルボルク城』
中世の要塞でこれほど大きなものはヨーロッパのどこにもありません。13世紀にドイツ騎士修道会がここを本拠地とするために城の建築を始めた後、やがてマルボルクは広大な修道会国家の首都となり、城は次の世紀に、立派な「大食堂(Wielki Refektarz)」と「総長宮殿(Pałac Wielkiego Mistrza)」を設けるために大幅に増築されました。
赤いレンガで造られた「並城(Zamek Średni)」と「高城(Zamek Wysoki)」の城壁、やぐらや門を配した防壁の連なり、さらには、例えば見事なセントラル・ヒーティングともいえる設備、中世の時代には革新的だった様々な技術的工夫は、見る者に強い印象を与えます。
要塞の堂々たる大きさが最もよくわかるのは、川向こうからの眺めですが、城内を見学している間にも、城の威厳ある力強さと素朴な美しさを知ることができます。現在、城内には城塞博物館(Muzeum Zamkowe)があり、かつての有様を再現した室内には、実際に使われた武具、琥珀の装飾品、磁器やファエンツァ焼の食器類、工芸品など興味深い品々が展示されています。
城ではまた、「光と音」と題した歴史をテーマにしたショーが行われています。夜の城内見学と合わせて、この素晴らしいアトラクションは忘れられないものになることでしょう。城の広間では、数々のコンサートや騎士たちの宴が中世さながらに催されます。ここ数年は、7月最後の週末に「マルボルク包囲」と題した大掛かりな歴史的野外イベントが開かれ、呼び物になっています。
マルボルクは、この地方の他の8都市でつくるポーランドのゴシック城郭協会に所属し、歴史的な見所を一同に集めています。
情報提供:ポーランド政府観光局
Photo:(c)Wikipedia、zamek.malbork.pl
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