パリのモンマルトルにあったキャバレーの名「Le Rat mort/死んだネズミ」に由来する仮装ダンスイベントです。オステンドは海辺のリゾートで、仮面の画家と呼ばれるアンソールの生地。ここで1861年、漁師の未亡人や孤児、貧困者を助けるためにショーや展示会などを開いて基金を集めようと、「芸術と慈善」を掲げる団体「Circle Coesilia」が設立。1896年、その16人のメンバー(アンソールも含まれていました)がパリに遊びに行き、最後の夜を「死んだネズミ」で楽しく過ごしました。この忘れがたい体験から1898年、「死んだネズミの舞踏会」のイベントが誕生。その慈善事業的精神は今も受け継がれています。 イベントは毎回テーマが決められ、国内外から集まった人たちが、ネズミやその年のテーマの仮装をして、町のあちこちで踊り明かします。オステンドにあるカジノのホールでは仮装コンテストも行われます。(今年のテーマは「グレート・ギャツビー」。)
ブリュッセルにベルギー鉄道の過去・現在・未来を紹介するミュージアム「トレイン・ワールド」が2015年9月25日に開館。ミュージアムは、19世紀末に建造されたネオ・ルネッサンス様式のスカールベーク(Schaerbeek)駅の駅舎の一部を利用。入口付近は、1913年当時の駅舎のコンコースや券売ホールが残され、レトロな雰囲気たっぷりです。新しく作られた8,000平方メートルの館内には、ベルギー最古の機関車「Pays de Waes」(1842年製造)や1939年に世界最高速度を誇ったベルギーの蒸気機関車「TYPE12」、王族専用の車両、欧州大陸横断に使われたかつての高速列車TEEなどが展示されます。世界各地から集められた鉄道員の制服、駅舎や汽車の絵・写真などのコレクションも公開。