◆東スイス地方、大晦日の伝統行事『シルベスタークロイゼ』
=毎年12月31日(大晦日)&1月13日(旧暦の大晦日)開催=
古い年の悪を追い払い、新年が平安で栄えるように祈る!
シルベスタークロイゼ(Silvesterkläuse)は、アッペンツェル・アウサーローデン州の風習で、ジルベスター(大晦日)の年越し行事の一種となっています。現在のグレゴリア暦での大晦日にあたる12/31だけでなく、ユリウス歴(旧暦)での 大晦日にあたる1月13日にも開催。
クロイゼとはサンタクロースと同じ聖ニクラウスの複数形ですが、現在の形の祭りの中では、マスクをつけて歩く精霊のような偶像のことを“クロイゼ”Kläuse”と呼んでいます。クロイゼには、「美 «Schöne»」「醜い «Wüeschte»」「自然(または森)« Natur(Wald) » 」という3種類があり、それぞれ独特の衣装と仮面、 精巧に作られたかぶり物を頭にのせています。同種のクロイゼが小さな一団をつくって、鈴の音をならし、ヨーデルをうたいながら村を練り歩いていきます。一度は消えかかった伝統ですが、現在は再び活発となっており、ウルネッシュUrnäschやシュタインStein、ヘリサウHerisauなどのほか各地でおこなわれています。
情報提供:スイス政府観光局
Photo: (c)urnascherkaese.ch