◆ライプツィヒ、ゲーテゆかりの店『アウアーバッハス・ケラー』で森鴎外の絵
ドイツの文豪、ゲーテが国民的作品「ファウスト」の舞台にしたことで知られるドイツ東部のレストランに、「ファウスト」を日本で最初に翻訳した森鴎外の姿を描いた大型の絵が掲げられています。
ドイツ東部のライプチヒにある「アウアーバッハス・ケラー」はゲーテが19世紀初めに完成させた戯曲「ファウスト」の一場面に登場させたことで知られています。店には「ファウスト」ゆかりのおよそ30点の絵や、関連資料が飾ってあります。鴎外は留学生としてライプチヒに滞在していた1885年12月に日本人の友人とこのレストランを訪れ、「ファウスト」の翻訳を約束したと記しています。絵はこれに基づいて地元の画家が制作し、この店のテーブルに座る若い鴎外と友人、そして「ファウスト」の登場人物が描かれ、それを晩年の鴎外が回想しているという構成になっています。
鴎外はこの26年後に日本で最初にファウスト全編の翻訳を発表し、ドイツ文学の紹介に重要な役割を果たしています。店長のベルンハルト・ローテンベルガーさんは「日本人客から鴎外を記念するものはないのかと尋ねられたのがきっかけで、ゆかりの店として将来に残せる絵を飾ることにした」と話しています。(2009年4月NHKニュースより)
Auerbachs Keller Leipzigの公式サイト
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