◆ロンドン『ハイド・パーク』で愉しむ乗馬！
ロンドンのハイド・パークは160万平方メートルという広大な敷地を持つ公園。人工のサーペンタイン池を挟んで、ケンジントン・ガーデンと隣りあっている。ハイド・パークはウェストミンスター寺院の荘苑、ヘンリー８世が鹿狩りをするための森だったが、今では公園として整備され、一般公開されている。
かつて、貴族たちが豪華な馬車を走らせたロトン・ロウも、今では乗馬学校の子馬や騎兵が行き来する。ここはロンドンの中心街で唯一、一般の乗馬が許されている場所。近くには乗馬センターがあり、経験者ならそこで馬を借りて園内を闊歩することができる。また、初心者向けにはスクールを行っており、子供用のポニー乗り場もある。
貴族と乗馬
競馬と同様に、乗馬もまた貴族のためのスポーツだった。真のスポーツマンとは自身の厩舎を持ち、強い馬を所有する人のことを意味していた。貴族のための優雅な気晴らしというイメージもあるが、その起源には少しハードな意味合いも込められている。
貴族はもともと中世騎士の末裔である。騎士は戦う人であり、戦争のない時代においても、ある種の危険性を好んだのだ。貴族精神の根底に流れるのは中世の頃からの戦闘願望であり、それを満たしてくれるのが乗馬や競馬、狩猟といった激しいスポーツ。貴族が乗馬や競馬、狩猟といったスポーツを好む由縁である。
貴族のスポーツとして始まった乗馬も、現在は誰もが気軽にできる国民的スポーツだ。ロンドン市内のハイド・パークはヘンリー８世が鹿狩りをするための森だったが、今では周辺にいくつかの乗馬センターがあり、都会にありながら、乗馬を楽しめる場所として知られている。
情報提供：英国政府観光庁
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