◆スイーツ天国・フランス、本場の『マカロン』 スイーツを巡る旅!
小さくて丸くてカラフルでコロコロ可愛いマカロン。買うとき、食べるとき、こんなにわくわく楽しくて、なおかつ優雅な気持ちにさせてくれるお菓子は他にありません。
ところで、日本でも非常にポピュラーとなったこのマカロン。日本でよく見るおしゃれで洗練されたマカロンは「パリ風マカロン」なのです。
実はフランスにはさまざまなマカロンがあり、どこも「マカロンの発祥地」を掲げています。イタリアのメディチ家からカトリーヌ・ド・メディシスがフランスへ嫁いだときにフランスに伝わったのだ、いや、コルムリー修道院では781年にすでにマカロンを作ったいた、など諸説ありますが、中世にはヨーロッパでマカロンは嗜好品として定着していたようです。
フランスでは、ナンシー、ブレー、サン・ジャン・ド・リュズ、サン・テミリオン、アミアン、モンモリヨン、ソー、コルムリーなどで地方銘菓としてのマカロンを楽しむことができます。
ヴェルサイユ宮殿のマカロン
ルイ14世からルイ16世と王妃マリー・アントワネットの時代まで、代々ヴェルサイユの宮廷における食関係を司ったダロワイヨー家がマカロンを作っていました。ダロワイヨーは現在は世界に名を知られる老舗菓子店となっています。
ダロワイヨ DALLOYAU
・101, rue du Fbg-St-Honore 75008 Paris
http://www.dalloyau.fr
パリのマカロン
2つのマカロンを張り合わせ、ジャムやスパイス、リキュールで風味や味付けが足されたものは1830年頃に登場し、今日私たちが知るような形の「パリ風マカロン」は1880年頃より見られるようになります。パリのベルヴィル地区、今はもうないサロン・ド・テのポンスPonsや、マカロンをパステル調の色で作った最初の店ラデュレーが先駆者です。
ラデュレ LADUREE
パリ
・62, boulevard Haussmann - 75009 Paris Paris
・75, Champs-Elysees - 75008 Paris Paris
・16 rue Royale - 75008 Paris Paris
・21 rue Bonaparte - 75006 Paris
ヴェルサイユ宮殿内 Laduree au chateau de Versailles
« Les cent Suisses »
Chateau de Versailles
78 000 Versailles
・Château de Versailles 78 000 Versailles
http://www.laduree.com
サン・ジャン・ド・リュズのマカロン
1660 年、バスク地方のサン・ジャン・ド・リュズという小さな港町でルイ14世とスペイン王女マリア・テレサとの婚礼が行われることになりました。町はロイヤル・ウェディングに湧き、国王と未来の王妃に次々にお祝いの品を献上します。その中に、アダムという菓子職人もいました。アダムはマカロンを国王に献上しますが、国王、王太后、そして未来の王妃もことのほか喜んだ、とのことです。サン・ジャン・ド・リュズには、そのロイヤル・ウェデイングの年に創業した菓子店アダムが今でもあり、当時のレシピを守ったマカロンを売っています。国王も賞味したというロイヤル・マカロンを今でも食べてみることができるなんて嬉しいですね。
Maison Adam
・6, rue République 64500 Saint-Jean-de-Luz
・49 rue Gambetta 64500 St jean de Luz
・27 place Clemenceau 64200 Biarritz
http://www.macarons-adam.com/
コルムリー修道院のマカロン伝説
コルムリーで作られるマカロンには、中央に「へそ」がある独特のマカロンです。なぜ「へそ」がつくようになってしまったのでしょうか?それには次のような言い伝えがあります。
コルムリー修道院で作られるマカロンを食べると長寿に恵まれると評判があり、ジャン神父がマカロンを秘伝のレシピで作っておりました。上司のセラファン神父はマカロンが売れて修道院の財政が潤うことに喜び、さらに売り上げを伸ばす方法として、これぞコルムリー修道院のマカロン、と一目でわかる特徴が必要だと考えました。しかしながら、実際にどうしたらいいのか良い案が思い浮かびません。どんなに考えても妙案が浮かばず、一晩中一生懸命お祈りすることにしました。
「神様、朝の6時の鐘が鳴ったら、マカロンを作っているジャン神父の作業場に行くことにいたします。そこで最初に見たものを、マカロンにつけることに致しましょう」
セラファン神父は熱心に祈りに励み、その間にジャン神父はせっせとマカロンを作っていました。しかし、突然火の粉が飛び、修道服のちょうどお腹のまんなかあたりにに穴があいてしまいます。6時の鐘が鳴り、セラファン神父が作業場にやってきます。秘伝レシピを盗まれないよう鍵のかかった作業場の鍵穴から中を覗き込むと、目に入ってきたのは、気配で振り返ったジャン神父の、穴の開いた修道服から顔をのぞかせたおへそ、でした。「神の意図するところはかくにもうかがい知れないものだ」とセラファン神父は嘆息した、ということです。そして、神様への祈りどおり、マカロンの中央にへそがつけられました。
このマカロンの原型のようなお菓子もいまだに食べることができます。
・Aux Vrais Macarons de Cormery
8 rue Nationale 37320 CORMERY
02 47 43 40 53
・Aux Veritables Macarons
16 rue de Montrésor 37320 CORMERY
02 47 43 40 25
アミアンのマカロン
アミアンのマカロンはイタリアからフランスへ嫁いできたカトリーヌ・ド・メディシス直伝のレシピが伝わっているとされています。メレンゲがメインの他の地方のマカロンと違いむしろもっちりしたアーモンドとハチミツのケーキ、といったほうがぴったりきます。16世紀より変わらないレシピで作られたアミアンのマカロンも試してみましょう!
Jean Trogneux
1 rue Delambre 80000 Amiens
http://www.trogneux.fr
情報提供:フランス観光開発機構
Photo: (c)Dalloyau
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