◆スイス、ゴルナー氷河の上に最新の山小屋『モンテローザ・ヒュッテ』完成!
イタリアとの国境でスイス最高峰となる標高4634mのデュフール峰を含むモンテローザ山塊。そんな名峰の真下にある伝統の山小屋が、最新のエコ機能を兼ね備えたモダンな建築に生まれ変わりました。
モンテローザやカストール、ポルックス、リスカムなどを目指す登山家たちの拠点として常に人気の山小屋で、1894~1895年につくられた小さな木の小屋に始まる長い歴史を誇っています。その後も改修を繰り返し、1984年には160人収容できる規模まで拡張されました。そして2009年末、建築もシステムも最新式の山小屋としてさらなる進化をとげたのです。
標高2883mの高地での建築であることや、約90%の電力を太陽光発電でまかなうなどのエネルギー研究の分野でも注目された今回の建築プロジェクトは、創立150周年の記念事業の一環としてチューリヒ工科大学のチームを中心に進められました。ユニークで複雑な構造の木造建築の形と外壁を覆うソーラーパネルのメタリックな外観から、 “岩山のクリスタル(水晶)”とも呼ばれています。
今年の春から営業スタートした「モンテローザ・ヒュッテ(モンテローザ小屋)」は、120人まで宿泊可能。ホテルではなく、寝袋持参で宿泊する”山小屋” ですが、マッターホルンやブライトホルン、モンテローザなどの4000m級の名峰が連なる感動的な絶景が楽しめるこのロケーションは比類なき最大の魅力でしょう。雄大なゴルナー氷河上の“プラッテPlattje”と呼ばれるポイントにあり、ゴルナーグラート鉄道のローテンボーデン駅から歩いて約2時間30 分、冬季ならロープウェイのシュトックホルン駅から1時間30分。登山家でなくても、ぜひ泊まってみたいユニークな宿です。
情報提供:スイス政府観光局
Photo: (c)neuemonterosahuette.ch
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