◆チェコ、南ボヘミアの美しく蘇った村『ホラショヴィツェ』 =世界遺産=
13世紀にできたこの南ボヘミアの村は、現在でもバロック様式の建物が残り、本格的な美しい田園風景が見られるところです。池を囲んで建っている22軒の農家はみな、家の正面にバロック式にペイントされた切妻屋根、そして裏側には庭を備えています。この地域一帯は魚の養殖でよく知られており、池は養殖のために使われています。この村は伝統的な田園生活を、現在でもそのまま残している非常に珍しい村とされ、チェコの傑作オペラ『売られた花嫁』の映画化の際にはこの地が舞台とされました。
HOLAŠOVICE(ホラショヴィツェ)は、České Budějovice(チェスケー・ブデェヨヴィツェ)から西へ14.5kmほどのところにあります。
情報提供:チェコ政府観光局
(以下、ウィキペディアより)
■ホラショヴィツェの歴史
ホラショヴィツェが最初に歴史に登場したのは1263年である。1292年、ボヘミア王ヴァーツラフ2世が村とそれに付随する物をシトー会派ヴィシー・ブロト修道院に寄進した。1848年まで村は修道院の資産の一部であった。
1520年から1525年、ホラショヴィツェはペストの大流行に見舞われ、生き残った住民はわずかに2人だった。村の北端にあるペスト死者墓地に立つ円柱は、この出来事を記念する物である。修道院は次第にバイエルンやオーストリアからの移民を迎えて人口を増やした。1530年、修道院の記録によれば、村の人口は17人になり、チェコ語地域の中のドイツ語圏の飛び地となっていった。1895年、ドイツ系住民157人、チェコ人住民19人となっていた。
第二次世界大戦後のドイツ人追放により、村の多くの農地は放棄され元通りにされなかった。ホラショヴィツェは冷戦時代のチェコスロバキアで荒れ果てなすがままにされていた。
1990年より、村は華美に修復され、定住者がいるようになった。現在の人口は140人ほどである。
*この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
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