パリのモンマルトルにあったキャバレーの名「Le Rat mort/死んだネズミ」に由来する仮装ダンスイベントです。オステンドは海辺のリゾートで、仮面の画家と呼ばれるアンソールの生地。ここで1861年、漁師の未亡人や孤児、貧困者を助けるためにショーや展示会などを開いて基金を集めようと、「芸術と慈善」を掲げる団体「Circle Coesilia」が設立。1896年、その16人のメンバー(アンソールも含まれていました)がパリに遊びに行き、最後の夜を「死んだネズミ」で楽しく過ごしました。この忘れがたい体験から1898年、「死んだネズミの舞踏会」のイベントが誕生。その慈善事業的精神は今も受け継がれています。 イベントは毎回テーマが決められ、国内外から集まった人たちが、ネズミやその年のテーマの仮装をして、町のあちこちで踊り明かします。オステンドにあるカジノのホールでは仮装コンテストも行われます。(今年のテーマは「グレート・ギャツビー」。)