◆ドイツ、川と湖沼と緑豊かな自然景観『シュプレーヴァルトの森』
シュプレーヴァルト(Spreewald)の森はベルリンの南東約100km、ブランデンブルク州にあります。ヨーロッパでも独特な自然景観を持ち、長さ75km、最大幅15kmの細長い低地帯です。森や草原で覆われた古代河床を無数の川が流れ抜けており、シュプレー川は内陸デルタ地帯の性格を持っています。シュプレーヴァルトの森は約2万年前、氷河時代末に発生したもので、シュプレー川が1,000kmの長さの水の迷路を作り始めた頃でした。
この水の迷路を行く伝統的なボートの遊覧コースはいろいろな場所からスタートしており、観光客の人気の的です。この“地方のベニス”には数多くの“小島の上の農家”があり、それらは大小の水路によって結ばれています。200年の歴史を持つ古い家々では、その昔ながらの風習や手工芸がまた注目を浴びています。
この474平方キロメートルの地域は、ユネスコにより生物生息圏保護区として承認されたため、この細かく網状になった水路、畑や草牧地や雑木地を持つ独特の文化景観地区を、人間と自然両方のために維持することが可能になりました。シュプレーヴァルトの森を自分で探検したい人はカヌーやボートをレンタルするかサイクリングやハイキングでこの地域を散策する、水陸2つの方法があります。
もしボートで行く場合には方向の指針となるものをお忘れなく。ボートレンタル所でツアーの申し込みや水路図を手に入れることができます。シュプレーヴァルトの森の運河は観光客用だけのものではなく、森の中心部に住む人たちが仕事に行ったり買い物に行くのにも利用します。
シュプレーヴァルトの森にはソルビア/ヴェント系文化やそのスラブの風習が存在し、文化に豊かさを増しています。彼らはこの地域最初の入植者でスラブ系民族です。その言語や文化は今日も受け継がれ、数々の祭りを通し身近に知ることができます。今日ではシュプレーヴァルトの森のほとんどの場所でドイツ語だけでなくソルビア語が聞こえてきます。
簡素さと自然の美しさはシュプレーヴァルトの森の魅力。美食家にとって嬉しいのは、ほとんどの料理が地元の材料で用意されること。ここのピクルスは大変有名です。できたばかりのピクルスの味は最高、それでもなければビン詰めを家に持って帰ることもできます。
情報提供:ドイツ観光局
Photo: (c)Tourismusverband Spreewald
Tourismusverband Spreewald e.V.の公式サイト
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