◆フランス、世界遺産・中世城壁都市プロヴァンの『中世祭り』開催!
= 2023年6月10日(土)・11日(日) =
セーヌ・エ・マルヌ県の南東部に位置するプロヴァン(Provins)の町には、今日も要塞の扉や城壁、ゴシック様式の地下広間、10kmにわたる地下道、路地に残る中世の商人の家など、中世城壁都市をそのままに残した町並みが広がっています。かつてプロヴァンはシャンパーニュ伯爵領の首都として大市の開催都市だった場所で、年に2度開かれる「シャンパーニュの大市」といえば、当時ヨーロッパで知らない人はいなかったとか。
14世紀、ペストの流行や交易ルートの変更などにより町は衰退しますが、それが転じて、プロヴァンの町は貴重な中世の街並みをそのままの形で保存することになりました。2001年に「中世市場都市プロヴァン」としてユネスコ世界遺産に登録されますが、プロヴァンはただ古い街並みが残っているだけではなく、その街並みを活かして、訪れる人が中世に実際にタイムスリップした気分になれるようなイベントが一年中行われています。
*プロヴァンへは、パリ東駅から直通の電車で1時間20分。
そんなプロヴァンで開催される大きなお祭りが「中世祭」(Les Medievales de Provins)。今年で38回目を迎える、一年に一度の大きなこのイベント、今年は「LES BÂTISSEURS(ビルダー)」という銘打って、6月25、26日の両日に開催されます。当日は700人以上が中世の衣装を身にまとい、見ているだけで楽しくなるようなダンスや歌、イベントを繰り広げます。フランスでも大変有名なこのお祭りで、フランスの中世をフランス人と一緒に楽しみませんか。
プロヴァンの見どころ
セザール塔(La Tour César)
1152 年~1181年に建てられたこの塔は、町のどこからでも見ることができる威厳のある塔であり、現在でもプロヴァンのシンボルとなっています。四角い土台のうえに、多角形の塔(ドンジョン)が建てられ、それが城の四方にあるこのタイプはフランスでも珍しいものです。城主であったシャンパーニュ伯爵の権威と富を表す城といえるでしょう。
地下道 (Les souterrains)
プロヴァンの町には長い地下道があります。プロヴァンでは中世、ラシャ(毛織物)の生産が盛んに行われていたこともあり、この地下道では羊毛を洗うのに使われていました。その後はワインや食料などの倉庫として、秘密結社のミーティングなどいろいろな用途に利用されていましたが、現在ではその一部をガイド付きツアーで訪れることができます。
情報提供:フランス観光局
Photo: (c)Les Medievales de Provins
Les Medievales de Provins の公式サイト
Provins Office de Tourisme の公式サイト
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