◆モントルー、60年ぶりに『ナルシス・フェスティバル』が復活!
= 2015年5月29日・30日 =
レマン湖地方のモントルーとヴヴェイの上にあたる一帯では、5月~6月初めに可憐なナルシスの花の群生に出会うことができます。真っ白な花が一面に咲き誇り、まるで雪原のように見えることから「五月の雪」と呼ばれ、古くから愛されてきました。
”ベルエポック”といわれた19世紀末。レマン湖畔のモントルーは、多くの高級ホテルが建てられ、王侯貴族や資産家、芸術家など、世界のセレブが集うリゾートとして発展。春になると周辺の山々に群生する可憐なナルシスの花は、地域住民だけでなく世界各国からのゲストをも魅了したのです。
そんなナルシスブームに湧いていた1897年に「ナルシス・フェスティバル Fete des Narcisses」がスタート。たちまち話題となり、オリジナル歌劇がつくられ、ディアギレフ率いるロシアバレエ団やパリ・オペラ座のバレエ団によって公演されたり、“映画の父”と称されるリュミエール兄弟がモノクロ映画「ナルシス祭り」を制作、ユーロビジョン(欧州国際交換中継放送)が開局した1954年には初めてヨーロッパ諸国に中継放送されるほど、スイスを代表する大イベントに発展していきましたが、規模が大きくなるにつれ、継続が困難になり惜しまれつつも1957年に幕を閉じました。
そんな伝統の祭りが今年、約60年ぶりに復活することになりました。開催日は5月29日・30日。オープニングセレモニーとナルシスクイーンを決めるコンテストが初日の主なプログラム。翌日となる30日の土曜は午前中に隣町ヴヴェイのマルシェ広場でフォルクロールマーケット、午後にはかつて祭りのシンボルだった花で飾られた山車を中心にしたパレードが華やかにおこなわれる予定です。
今回のナルシス祭りの復活は、最近、再び伝説の花ナルシスが注目されていることの表れです。実は群生地が急激に減少し、絶滅の危機が心配されるようになり、スイス景観保全基金が保護指定プロジェクトに認定してから、保護協会(リヴィエラ・ナルシス)が発足し、ナルシスの群生を守り伝統の風景を取り戻すための活動や、ナルシスを訪ねるガイドウォークなど積極的におこなってきました。
可憐なナルシスの花を訪ねるハイキングはとくに花を愛する日本人に人気があり、多くの方が4月末から6月頭にかけて、レ・プレイヤードLes Pleiades、レザヴァンLes Avants、コーCauxの周辺など代表的な群生地を訪ね、ナルシスとの出会いを楽しんでいます。日本の桜と同じで、花はその年の気候状況によって異なるのが難しいところ。そんな我々に嬉しい開花予測をチェックできる待望のサイトがついに誕生しました。日本語ページも用意されているので、旅の計画の参考にしてみてください。
情報提供:スイス政府観光局
ナルシス開花情報/Montreux Riviera(日本語)
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