◆オーストリア、リンツ郊外、太陽との共生都市『ソーラーシティ』
Solar City Pichling in Linz
「ソーラーシティ」は、オーストリアの第三の都市・リンツの郊外のピッヒリング(Pichling)地区に、2001年から2005年にかけて建設されてできた1,300戸をもつ環境ニュータウンです。リンツ市内から直結した路面電車の駅を中心に、日射・日照利用を最適に取り入れられた建物配置がなされている。各建物の屋根や壁面に取り付けられたソーラーパネルによる太陽光発電はもとより、最新の技術が応用された高断熱壁面、自然の通風と採光、最適化された蓄熱システムといった内容で構成されている。当州の国際的に競争力をもつバイオマスボイラーで地区暖房も行われる。
3,300 人の住民は、バルコニーもしくは庭付きの面積40 ないし110 ㎡の住居を、使用賃貸借、使用賃貸借権売買ないし取得のいずれかの居住形態を選択することができる。一般的な集合住宅のケースとは異なり、様々な法形態の様々な内容の住居を提供することにより、年齢層の入り混じった住民構成となることを目指した。
余暇設備環境も異なる年齢層の利用を想定して開発。小さなヴァイカー湖は大規模に拡張され、緑地は自然保護区域とされ、素朴な板の橋を取り入れた遊歩道が造られている。また、公園地区には学校、幼稚園、老人クラブ、母子センター等の公的施設がまとめて建設された。太陽エネルギーや降水の利用等により、106 ヶ所の公的エコ・トイレも整備され、そこでの屎尿は養分添加して肥料となる。さらに女性住民への配慮の観点から特に設計された街灯、利用しやすい福祉施設等が設置されている。
(NEDO資料より参考・抜粋)
Photo: (c)Stadt Linz
Linz: Solar City Pichling のサイト
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